科学技術の進歩と創りたい未来社会、住みたい10年後100年後1000年後の日本社会・国際社会・地球生態系を、共に考え、人間的に、科学 的に、政治的に、多様に進化させてゆく方法を模索していきたい。

2010年9月22日水曜日

イギリス湖水地方写真集 第二弾 (Borrowdale, Great Langdale)


LakeDistrictNationalParkは、自然の息遣いや佇まいが刻々と変わり、その繊細さ、ダイナミックスさ、変化の多様さなどにおいて、となりのPeakDistrictNationlParkより格段に豊かで、かつ美しいでした。とても、私の簡単なカメラでは、山々の尾根の奥行きも、木漏れ日の光のはねる様子も、しっとりしたぬれるような白い霧雲も、怒り覆いかぶさってくるような豪雨を含んだ黒い雲も、表情を出し切れません。多くの詩人や画家が好んでこの地方に引越して来、そのまま永住してしまったのもよくわかります。

たたずんで、その場に吸い込まれて空気の一部になり、止まってしまった時間の一部になり、目玉を空中に漂わせて、周りの山々と一緒に時間を呼吸してみました。本当に、豊かな時間がながれていました。同じ地球上では地球規模の文明革命が起こっているのに、あそこには、200年前のWordsworthの生きて感じた同じ空気を吸っている人々の生き方、全く異なった時間が、ひた、ひた、と流れていました。美しい湖水地方を出た後、21世紀の現在に戻ってきたような錯覚を持ちました。本当に、美しい自然が、タイムマシンを形成しています。そして、あそこに住む人々の感性と自然の慈しみ方にも、深い畏敬の念を抱かざるを得ませんでした。自然が人々の感性を自然に育てたのだと感じます。

少し写真をとりましたが、本当は、もっともっと美しいのです。光量、色、空気、湿度、自然の風景の肌触りなど、とても、表現できません。

夏至の夕日をねらって、湖水地方でキャンプしました。
日没21時53分。日の出、4時26分で、真夜中も、かなり薄明るい夜空でした。近くの山に登り、バーベキューを食べながら、湖を望み夕焼け空を、長々と見つめていました。地図で見ると、湖水地方は、カムチャッカほどの緯度にあります。ものすごく高い。10時半くらいまでまだ夕焼けが見れ、
夜中1時でも、空はうす青く、真っ暗闇にはなりませんでした。北であることを実感。

キャンプ場は、連山の麓の谷、次の日、山を谷沿いに昇りました。湖水地方の中でも、Keswickという街の近辺のDerwentWater, BassanthwaitWater という二つの湖を囲む山々です。山の頂上まで、シダが育っています。そのため、山肌がとても、繊細でした。
次の日は、 BorrowdaleからGreatGable を目指し、また、同じテントに戻って、夕日を拝みながらバーベキューしました。

次の日は、Great Langdaleという、岩壁を持つ連山まわりをしました。

また、ここを訪れている人々の、多様なこの地方の楽しみ方にも、「なるほどねーー」と感じさせられます。撮る、調べる、自然の中で会話を楽しむ、飲む、食べる、艪で漕ぐ、泳ぐ、飛び込む、車で、バイクで、自転車で(これには、本当に、驚きます!ものすごい筋力!!!)、もくもく歩く、それもかなりのスピードで‘! 中には、女性で、自転車一台、テントを乗せて、体中真っ黒に日焼けして、湖水地方長期自転車旅行をしているという感じの、もくもくこいでるすごい人もいる。結構なお年寄り(すくなくとも、70代)で、健脚の人々がかなりいて、彼らは、総じてグループで、時には、夫婦で来ていて、健康に日焼けしていて、歩くスピードがとにかく、すごい。 夕日専門の観察者たちは、突然、日の入り前に、最高の眺めのスポットに現れ(対外は、一人で来て)、じーーっと、見つめている。そして、気がつくと、すーーと消えていなくなってる。 あるいは、夕焼け空が黄色いころ、大概は男性2人組みで、ボートとビールを担いで、湖にやってきて、一回りし、あがった後、ビールとバーベキューで、日の入りまで冗談したり、踊ったり、話し込んだりしている。 いい方法と、感心させられると、自分たちも、この次やろうか、ということになったり。。。。 

いろいろな表情を持つ連山、湖、そして自然の中に溶け込んで、いつくしんでいる人々の村が、一山超えるたびに、目の前に違った佇まいを見せてくれ、驚き、感嘆、期待の連続。とにかく、面白かった。

フォロワー